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ゴーブ環境相、党首選で逆風 薬物使用歴発覚で批判高まる

英国の与党・保守党の党首選挙に立候補しているゴーブ環境・食料・農村相が、20年前のジャーナリスト時代にコカインを数度、利用していたことを認めた。9日に出演した公共放送BBCのテレビ番組では、「深刻な過ちで、後悔している」とした上で、薬物を常用していたわけではないと弁明。ただ、同氏は英中流階級の薬物使用を批判する記事を書いたこともある上、2015~2016年には司法相も務めただけに批判が高まっており、党首選への影響も予想されている。

同氏はこれに先立ち、英大衆紙デイリー・メールのインタビューで過去のコカイン使用について認めていた。ゴーブ氏はBBCの番組で、「薬物所持で逮捕されなかったことは幸運だった」とコメント。入閣時にも薬物使用については「誰にも聞かれなかった」と話した。

これに対し、やはり党首選に出馬しているジャビド内相は「中流階級かどうかに関係なく、薬物使用者は薬物が生産地のコロンビアから、例えばロンドンの高級住宅街に至るまでの過程で、どれだけ多くの人生を犠牲にしているかを考える必要がある」と批判している。

一方、これを機に他の党首選候補者の薬物使用歴にも注目が集まっている。現時点で最有力候補とされるジョンソン前外相はかつて雑誌のインタビューで、19歳の時にコカインを使用したと示唆していたほか、ラーブ前EU離脱相も以前に、過去のマリファナ使用歴を認めている。また、ここへきて先手を打って告白する候補者も相次いでおり、ハント外相は「若い頃にインド旅行でマリファナ入りの飲み物を飲んだ」と告白。レッドソム前下院院内総務は「大学時代に1度だけマリファナたばこを吸った」と認めたほか、スチュワート国際開発相は15年前にイランでの結婚式に招かれた際、アヘンを吸ったと認めている。

保守党は10日午後5時(現地時間)に党首選の立候補を締め切る。13~20日に下院議員による一連の投票で候補者を2人に絞り込んだ上で、22日に開始される一般党員の郵便投票で7月22日までに新党首を選出する。


関連国・地域: 英国
関連業種: 政治社会・事件

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