中銀のドイツ連邦銀行は7日、半期ごとの経済見通しの中で、今年の国内総生産(GDP、稼働日数調整済み)成長率が0.6%になるとして、前回の昨年12月時点の予測から1ポイントと大幅に引き下げた。国内の消費と投資は力強いものの、外需が低迷しているためという。
2020年のGDP成長率予測も1.2%と、従来の1.6%から引き下げた。2021年については、1.3%になるとみている。
同行は、「国内経済は著しい冷え込みの中にある」と指摘。主な理由として、輸出の伸びが低迷している製造業部門の悪化を挙げた。生産高が長期的に低迷するとは予想していないものの、大きく落ち込む危険性があると警告。ただし、輸出は下半期(7~12月)に回復し、それにより製造業部門の生産も拡大するとの見方を示した。
なおインフレ率については、今年の予想を1.4%に据え置いたが、経済の伸びが減速するため、価格の上昇ペースは当初の予想よりもかなり緩やかになるとみている。インフレ率は2020年には1.5%に、2021年には1.7%に加速すると予測している。
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