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下院院内総務が辞任=メイ首相近く辞意も

英下院のレッドソム院内総務が22日夜、辞任した。欧州連合(EU)離脱方針を巡るメイ首相の新提案を支持できないためとしている。同提案を巡っては、与党・保守党内から批判が噴出しており、同首相が数日以内に辞任するとの見方が強まっている。

EU離脱派のレッドソム氏は、これまでメイ首相の離脱方針を支持してきた。しかし、同首相に辞意を伝える書簡の中で、2度目の国民投票は「国内の分断をもたらし危険」とし、その可能性につながる新提案を支持することはできないと訴えた。後任には、メル・ストライド財務閣外相が任命された。

メイ首相は21日、EU離脱協定法案に盛り込む新提案の内容を明らかにした。しかし、最大野党・労働党の議員の支持獲得を狙い、2度目の国民投票実施の是非を巡る下院での採決を約束しているほか、EUとの関税同盟を巡る妥協案も含む内容だったため、与党内の離脱強硬派が猛反発。同首相の早期退陣を求める声が新たに上がっていた。一方、労働党のコービン党首もなお、同法案には反対する方針を示しており、これが可決するめどは立っていない。

メイ首相は6月7日に下院で同法案を巡る採決を行う方針を示している。これに向け23日には下院で同法案の文面を公表し、議論に着手する予定だったが、同首相はこの日になって急きょ、これを6月の第1週に延期した。保守党内では、もはや同法案の採決を行うのは無意味との見方も強まっており、数日中に同首相が辞任するとの見方もある。同首相は24日、保守党議員委員会(1922年委員会)上層部と会談する予定。タイムズは、同首相がこの会合後に辞意を表明する見通しと報じている。


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治社会・事件

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