安倍首相は25日、ブリュッセルで欧州連合(EU)のトゥスク大統領およびユンケル欧州委員長と会談した。自由貿易を推進するための世界貿易機関(WTO)改革の必要性を確認するとともに、今年6月に大阪で開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)において、データ管理を議論する枠組み「大阪トラック」の立ち上げに対する支持を取り付けた。
トゥスク大統領は、新元号「令和」について「美しい調和と訳すことができる。これこそEUと日本の関係の目指すところだ」と述べた。
3首脳は、2月に日本とEUの経済連携協定(EPA)が発効し、おおむね順調に運用されていることを確認するとともに、引き続き同協定を活用した日・EU間の貿易・投資の促進の重要性について一致した。
また、日EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)の暫定的適用が開始されたことを歓迎。持続可能な連結性および質の高いインフラ、地球規模の課題などを中心に、SPAの下で協力を進めていくことを確認した。
さらに安倍首相は、震災からの復興が引き続き日本の最優先課題であるとして、EUによる日本産食品などの輸入規制の早期撤廃を働きかけた。
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