英政府統計局(ONS)は16日、2月(3カ月ベース)の失業率が3.9%となったと発表した。1月から横ばいで、1975年2月以降で最も低い水準を維持した。一方、就業率は1971年の統計開始以来で最も高い。平均賃金は低下し、伸びは前月から減速した。
失業者数は134万3,000人と、前月から約5,000人増えた。就業者数はおよそ7,000人増加し、3,272万1,000人。就業率(16~64歳)は76.1%とこちらも前月から変化がなかった。
16~24歳の若年層に限ると、2月の失業率は11.3%で、前月から0.2ポイント改善。失業者数は約7,000人減って、49万3,000人だった。
英国は求職者手当を受ける資格のない人も含めるILO(国際労働機関)基準を採用している。3月の求職者手当申請者数は、前月から3.6%増の110万2,300人だった。
■平均賃金は3.4%上昇
2月(3カ月ベース)の週当たり平均給与(ボーナス除く)は1年前から3.4%上昇し、497ポンドとなった。伸びは1月の3.5%から減速したものの、2月のインフレ率(1.9%)を上回った。
業種別に見ると、最大の伸びを示したのは建設で4.2%上昇。金融は3.8%伸び、サービスは3.5%のプラスだった。卸売・小売・ホテル・レストランは2.8%、製造は2%それぞれ上がっている。
ボーナスを含む給与は529ポンドと3.5%上昇。伸びは前月から横ばいだった。[労務]
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