独北部ハノーバーで1日、世界最大規模の産業見本市「ハノーバー・メッセ」が開幕した。開幕式典には今年のパートナー国となるスウェーデンのロべーン首相が出席。メルケル首相と共に会場を視察した。
メルケル首相は開会式のスピーチで、欧州連合(EU)は次世代の産業テクノロジーにおける競争力を高める必要があると強調。「欧州人は共に行動し、共通の立場を見つける必要がある」と述べた。また、欧州委員会は年内にEUの産業的能力を促進するための政策を提案する予定だと説明。人工知能(AI)やバッテリー技術の開発で、パートナー国のスウェーデンと協力する姿勢を示した。
今年の「ハノーバー・メッセ」は、「産業システムの統合化(インテグレイテッド・インダストリー)―産業インテリジェンス」が主要テーマ。オートメーションやロボティクス、ソフトウエア、IT(情報技術)、真空技術、動力伝達・流体技術から、総合エネルギーシステムなどに至るまで、広範にわたる産業技術が展示される。
3日には今年で13回目となる「ドイツ・日本経済フォーラム」が、AIの産業での活用をテーマに開かれる。同フォーラムとしては初めてスタートアップを取り上げ、日独双方のスタートアップ企業がプレゼンテーションを行う予定という。また、昨年に引き続き「ジャパン・パビリオン」が設置される。
今年の「ハノーバー・メッセ」には世界約75カ国から6,500社程度が出展するほか、1,400を超える場内イベントが開催される予定。日本からは82社・団体が出展。会期は5日までで、22万人超の来場が予想されている。[日本企業の動向]
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