Ifo経済研究所は25日、3月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節調整済み)が99.6ポイントになったと発表した。前月から0.9ポイント上昇し、7カ月ぶりに改善。市場予想を上回った。
Ifoは毎月、国内の約9,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を元に景況感指数(総合指数)をまとめている。3月は現況指数が103.8ポイントと2月から0.2ポイント上昇。期待指数は前月を1.6ポイント上回り、95.6ポイントだった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は2.5ポイント低下。現況指数も下がり、期待指数は2012年11月以降で最低となった。
サービス業は大きく4.7ポイント上昇。現況指数と期待指数が共に改善した。商業は、小売りが好調で現状指数が昨年5月以降で最高水準となり、全体で3.3ポイント上がっている。建設業は、期待指数がほぼ横ばいだったものの、現況指数が改善し、前月から2.3ポイント上回った。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は、今回の結果について、回答企業は現況により満足し、向こう6カ月の事業によりはっきりと期待感を示していると説明。ドイツ経済は回復の兆しを見せているとした。
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