キリスト教民主同盟(CDU)の姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)は19日に党大会を開き、87%を超える得票率で新党首に南部バイエルン州のマルクス・ゼーダー首相(52)を選出した。2008年から党首を務めたゼーホーファー前党首は昨年11月、党内刷新のため辞任の意向を明らかにしていた。
ゼーダー新党首は、カトリック系が主流の同党において、プロテスタント系として初めての党首となる。選出後の演説では、昨年の議会選挙での大敗など同党は難しい状況に置かれているが、多くの支持を得られたことを喜ばしく思うとコメント。CSUに力を取り戻し、不安定な世界情勢の中で「国民を守る」と意気込んだ。
CSUは昨年10月に行われた地元バイエルン州の州議会(定数205)選挙で大敗。得票率は1950年以降で最低だったほか、議席数も単独過半数を失い、ゼーホーファー氏に対する辞任圧力が高まっていた。なお、ゼーホーファー氏は内相職には留任している。
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