英政府統計局(ONS)は16日、2018年12月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が107.1ポイントとなり、前年同月比2.1%上昇したと発表した。伸びは11月から0.2ポイント減速した。
最大の押し上げ要因は運輸で3.4%上昇。住宅・水道・電気・ガス・その他燃料と娯楽・文化は共に2.8%値上がりした。外食・ホテルは3.1%、食品・非アルコール飲料は0.7%それぞれ伸びた。アルコール飲料・たばこは4.1%のプラスだった。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は1.9%と、11月の1.8%から加速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は2%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は2.7%伸びている。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」も2.7%上昇した。
CPIは前月比では0.2%加速。家具・住宅設備は1.1%上昇し、食品・非アルコール飲料は0.9%伸びた。一方、アルコール飲料・たばこは1.1%減少している。
英中銀イングランド銀行は昨年12月に開いた金融政策委員会(MPC)で、政策金利を0.75%に据え置くことを決めた。金融資産購入による量的緩和策の規模についても、4,350億ポンドで維持している。
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