英仏海峡を小型ボートで渡り英国に密入国しようとする移民・難民が増えている。ジャビド内相はこれを受け2018年12月31日、国境警備隊の監視船2隻をイングランド南東部沖に追加で配備すると発表。フランスとの協力強化や、密航船を手配する組織犯罪の撲滅にも注力する方針を示している。
同内相はこの前日にカスタネール仏内相と電話で会談し、こうした行動計画について合意。昨年11月以降に英仏海峡を渡り英国入りした移民・難民は239人に達しており、多くはイラン人やシリア人とみられている。同年12月30日には6人、大みそかには子供を含む12人のイラン人が、イングランド南部ケント州の海岸に到着した。
国境警備隊の監視船5隻のうち、これまで英仏海峡を巡回するのは1隻のみだった。ジャビド内相はこのほか、国家犯罪対策庁(NCA)と仏当局の協力により、フランス側の密航業者の摘発に努めるとしている。同相はこれらの措置について、「人命と英国の国境を守ることが目的」と説明。両内相は数週間以内に、さらなる措置が必要かを対面で協議するという。
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