Ifo経済研究所は18日、12月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節調整済み)が101ポイントになったと発表した。前月から1ポイント低下し、市場予想を下回った。
Ifoは毎月、国内の約9,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を元に景況感指数(総合指数)をまとめている。12月は現況指数が104.7ポイントと11月から0.8ポイント低下。期待指数は前月を1.4ポイント下回り、97.3ポイントだった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は2.9ポイント低下。現状指数はやや落ち込んだものの高水準を維持した。一方、期待指数は2016年5月以降で初めてマイナスに転じた。
サービス業は3.9ポイント低下。現況指数、期待指数共に悪化した。商業は卸売りがわずかに改善したものの小売りがやや落ち込み、全体で0.7ポイント下がっている。建設は高水準だった前月から横ばいとなった。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は今回の結果を受け、「企業の不安感は増しつつあり、ドイツ経済は実りの少ない時期に直面している」とコメントした。
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