英政府統計局(ONS)は17日、9月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が106.6ポイントとなり、前年同月比2.4%上昇したと発表した。伸びは8月から0.3ポイント減速した。
最大の押し上げ要因は運輸で5.6%上昇。住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は2.7%のプラスだった。娯楽・文化は3%、外食・ホテルは2.5%それぞれ伸びた。食品・非アルコール飲料は1.5%値上がりし、アルコール飲料・たばこは4.1%伸びた。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は1.9%と、8月の2.1%から減速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は2.2%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は3.3%伸びている。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」も3.3%上昇した。
CPIは前月比では0.1%加速。衣料品・履物は3.1%上昇し、教育は1%伸びた。一方、運輸は1.8%減少している。
英中銀イングランド銀行は9月に開いた金融政策委員会(MPC)で、政策金利を0.75%に据え置くことを決めた。金融資産購入による量的緩和策の規模についても、4,350億ポンドで維持。インフレ率については2%をやや上回って推移しているものの、2020年には2%に落ち着くとの見方を示している。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。