英政府統計局(ONS)は16日、8月(3カ月ベース)の失業率が4%となったと発表した。1975年2月以降で最低を記録した6月の水準を維持。平均賃金は大きく上昇し、伸びは2009年1月以降で最高を記録した。
失業者数は136万3,000人と、前月から約2,000人増えた。就業者数は約3,000人減少し、3,239万4,000人。就業率(16~64歳)は75.5%と前月から横ばいだった。
16~24歳の若年層に限ると、8月の失業率は10.8%で、前月から0.5ポイント改善。1992年の統計開始以降で最低を更新した。失業者数は約2万4,000人減って、46万4,000人だった。
英国は求職者手当を受ける資格のない人も含めるILO(国際労働機関)基準を採用している。9月の求職者手当申請者数は、前月から2%増の94万2,900人だった。
■平均賃金は3.1%上昇
8月(3カ月ベース)の週当たり平均給与(ボーナス除く)は1年前から3.1%上昇し、492ポンドとなった。伸びは7月から0.2ポイント加速し、8月のインフレ率(2.7%)を上回った。
業種別に見ると、建設は4.6%伸び、卸売・小売・ホテル・レストランは4.1%のプラスだった。サービスは3.1%上昇し、金融は2.7%、製造は2.3%それぞれ上がっている。
ボーナスを含む給与は523ポンドと2.7%上昇。伸びは7月から0.1ポイント加速した。[労務]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。