Ifo経済研究所は27日、8月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節調整済み)が103.8ポイントになったと発表した。前月から2.1ポイント上昇し、市場予想を大きく上回った。
Ifoは毎月、国内の約9,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を元に景況感指数(総合指数)をまとめている。8月は現況指数が106.4ポイントと7月から1ポイント上昇。期待指数は前月を3ポイント上回り、101.2ポイントだった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は前月から1.8ポイント上昇し、7カ月ぶりに改善。特に自動車産業で期待指数が改善した。現況指数は高水準を維持しているものの、やや低下した。
サービス業は大きく5.6ポイント上昇。現況指数と期待指数が共に改善し、中でも期待指数の伸びは2009年6月以降で最高だった。小売りは0.1ポイント上がった。期待指数は改善したものの、現況指数はやや悪化した。建設は前月から2.6ポイント上昇し、過去最高の水準を維持した。現況指数が改善し、期待指数も大幅に上向いている。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は今回の結果を受け、「企業は現状により満足しており、見通しは大きく改善した。堅調な国内経済に加え、米国との貿易摩擦の休戦が景況感の上昇を後押しした」と分析。2018年第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP)は前期比0.5%拡大すると予想した。
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