英政府統計局(ONS)は14日、6月(3カ月ベース)の失業率が4%となったと発表した。5月から0.2ポイント改善し、1975年2月以降で最低を記録した。平均賃金の伸びはやや減速している。
失業者数は136万人と、前月から約5万1,000人減った。就業者数は約1万3,000人減少して、3,238万6,000人。就業率(16~64歳)は75.6%と前月から0.1ポイント低下した。
16~24歳の若年層に限ると、6月の失業率は11.3%で、前月から0.7ポイント改善。1992年の統計開始以降で最低となった。失業者数は約3万2,000人減って、49万2,000人だった。
英国は求職者手当を受ける資格のない人も含めるILO(国際労働機関)基準を採用している。7月の求職者手当申請者数は、前月から0.7%増の90万6,100人だった。
■平均賃金は2.7%上昇
6月(3カ月ベース)の週当たり平均給与(ボーナス除く)は1年前から2.7%上昇し、488ポンドとなった。伸びは5月から0.1ポイント減速したものの、6月のインフレ率(2.4%)を上回った。
業種別に見ると、建設は5.6%伸び、卸売・小売・ホテル・レストランは2.7%のプラスだった。サービスは2.6%上昇し、金融は2.4%、製造は2.3%それぞれ上がっている。
ボーナスを含む給与は518ポンドと2.4%上昇。伸びは5月から0.1ポイント減速した。[労務]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。