市場調査会社GfKは28日、ドイツの7月の消費者信頼感指数が10.7ポイント(予測値)となったと発表した。前月から横ばいで、年初来の最低水準にとどまっている。
GfKは毎月、消費者約2,000人を対象にアンケートを実施。主に「収入の見込み」と「購買意欲」の2つの指数から信頼感指数を算出する。他に「景気見通し」についても尋ねている。
6月の詳報を見ると、「収入の見込み」は57.6ポイントと、3.4ポイント上昇。「購買意欲」は0.4ポイント改善し56.3ポイントだった。一方、「景気見通し」は23.3ポイントと14.1ポイント悪化した。
GfKは、米国と欧州連合(EU)の間の貿易摩擦が、特に今回の景気見通しに影を落としたと指摘。輸出大国であるドイツにとって、米国の保護主義政策による影響は不可避であり、ドイツ経済研究所(DIW)とIfo経済研究所は、今年の国内総生産(GDP)の成長率見通しを約0.5ポイント下方修正し、それぞれ1.9%、1.8%としている。
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