英政府統計局(ONS)は12日、4月(3カ月ベース)の失業率が4.2%となったと発表した。3カ月連続で変化がなく、1975年5月以降で最低水準を維持した。平均賃金の伸びはやや減速している。
失業者数は141万6,000人と、前月から約9,000人減った。就業者数は約4万1,000人増加して、3,381万人。就業率(16~64歳)は75.6%と前月から変化がなかった。
16~24歳の若年層に限ると、4月の失業率は11.9%で、前月から0.2ポイント改善した。失業者数は約1万1,000人減って、52万人だった。
英国は求職者手当を受ける資格のない人も含めるILO(国際労働機関)基準を採用している。5月の求職者手当申請者数は、前月から0.9%減の88万6,200人だった。
■平均賃金は2.8%上昇
4月(3カ月ベース)の週当たり平均給与(ボーナス除く)は1年前から2.8%上昇し、484ポンドとなった。伸びは3月から0.1ポイント減速したものの、4月のインフレ率(2.4%)を上回った。
業種別に見ると、建設は5.1%伸び、金融は2.8%のプラスだった。サービスと製造は共に2.7%上昇。卸売・小売・ホテル・レストランは2.3%上がっている。
ボーナスを含む給与は516ポンドと2.5%上昇。伸びは3月から0.1ポイント減速した。[労務]
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