英政府統計局(ONS)は23日、4月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が105.4ポイントとなり、前年同月比2.4%上昇したと発表した。伸びは3月から0.1ポイント減速し、2017年3月以降で最低となった。
アルコール飲料・たばこは4%上昇。食品・非アルコール飲料は2.7%、運輸は2.4%それぞれ伸びた。衣料品・履物は1.7%値上がりした。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は2.1%と、前月の2.3%からやはり伸びが減速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む新たな物価指標「CPIH」の上昇率は2.2%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は3.4%伸びている。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は3.4%上昇した。
CPIは前月比では0.4%上昇。運輸が1%伸び、アルコール飲料・たばこと外食・ホテルが共に0.8%値上がりした一方、家具・住宅設備は0.8%下がった。
英中銀イングランド銀行は先に開いた金融政策委員会(MPC)で、政策金利を0.5%に据え置くことを決定。9人の委員のうち2人が前回に続き利上げを訴えたが、これは見送られた格好だ。
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