英政府統計局(ONS)は17日、2月(3カ月ベース)の失業率が4.2%となったと発表した。前月から0.1ポイント低下し、1975年5月以降で最低水準を記録した。平均賃金の伸びは加速している。
失業者数は142万3,000人と、前月から約3万人減った。就業者数は約1万6,000人減少して、3,368万5,000人。就業率(16~64歳)は75.4%と0.1ポイント上昇した。
16~24歳の若年層に限ると、2月の失業率は12%で、前月から0.3ポイント改善した。失業者数は約1万3,000人減って、52万5,000人だった。
英国は求職者手当を受ける資格のない人も含めるILO(国際労働機関)基準を採用している。3月の求職者手当申請者数は、前月から1.4%増の85万5,300人だった。
■平均賃金は2.8%上昇
2月(3カ月ベース)の週当たり平均給与(ボーナス除く)は1年前から2.8%上昇し、483ポンドとなった。伸びは1月から0.2ポイント加速し、2月のインフレ率(2.7%)を上回った。
業種別に見ると、建設は4.2%伸び、製造は2.9%上昇した。金融は2.6%のプラス。サービスは2.7%、卸売・小売・ホテル・レストランは2.4%それぞれ上がっている。
ボーナスを含む給与は513ポンドと2.8%上昇。伸びは1月から横ばいだった。[労務]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。