英政府統計局(ONS)は22日、2017年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP、改定値)が前期比0.4%拡大したと発表した。速報値から0.1ポイント下方修正され、伸びは第3四半期の0.5%から減速した。20四半期連続でプラス成長を維持している。
産業別に見ると、英国経済の原動力であるサービス業は0.6%増加した。うち、自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は1.1%、ビジネスサービス・金融は0.9%それぞれ伸びた。半面、流通・ホテル・レストランは0.2%縮小している。
一方、鉱工業は0.5%増加。うち採鉱・採石は4.7%減り、電気・ガス・蒸気・空調供給は0.5%のマイナスとなった。半面、製造業は1.3%拡大。水道・下水・廃棄物処理は前期から横ばいだった。
建設業は0.7%減った。農林水産業も0.9%縮小している。
GDPは前年同期比では1.4%拡大し、第3四半期から0.4ポイント減速した。
ONSは、第4四半期も引き続きサービス業がGDPの伸びをけん引したと説明。しかし、物価上昇に伴い家計が圧迫され、消費者の動向と密接な産業は伸びが減速したと指摘。採掘・鉱石や電気・ガス・蒸気・空調供給、サービス業などの数値が細かく改定され、今回の下方修正につながったとしている。
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