英政府統計局(ONS)は13日、1月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が104.4ポイントとなり、前年同月比3%上昇したと発表した。伸びは2017年12月から横ばいだった。5カ月連続で3%台の高水準にとどまっている。
アルコール飲料・たばこは5.6%上昇。食品・非アルコール飲料は3.7%伸びた。運輸と衣料品・履物は共に3.4%のプラスだった。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は2.7%と、前月の2.5%から伸びが加速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む新たな物価指標「CPIH」の上昇率は2.7%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は4%伸びている。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は4%上昇した。
CPIは前月比では0.5%低下。衣料品・履物が4.2%、家具・住宅設備が2.5%それぞれ値下がりした一方、アルコール飲料・たばこは2.4%上がった。
英中銀イングランド銀行は先に開いた金融政策委員会(MPC)で、政策金利を0.5%に維持することを決めた。経済見通しの改善を背景に、従来の予想より早期に、より大幅な利上げが必要になるとの考えを示し、向こう3年で0.25ポイント程度の利上げが3回以上行われる可能性を示唆した。同行は、インフレ率が短期的には3%前後を推移するとみている。
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