英政府統計局(ONS)は19日、2017年12月の小売売上高(数量ベース、季節調整済み)が前月比1.5%減少したと発表した。11月の1%増からマイナスに転じ、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る国民投票が行われた2016年6月以降で最大の落ち込みとなった。小売価格の高騰により、クリスマス消費が11月に前倒しされる傾向が強まったことが大きい。
主に食品を扱う店舗は1.1%、非食品を扱う店舗は1.3%それぞれ減った。うち家庭用品店は5.3%落ち込み、繊維・衣料品・履物店は1%減少した。一方、百貨店などの非専門店は0.6%増加している。
オンライン・通信販売は4.8%縮小。ガソリンスタンドは0.4%減少した。ガソリンスタンドを除く全体の売上高は1.6%減っている。
小売売上高は前年同月比では1.4%増加。伸び幅は11月の1.5%からわずかに減速した。食品店が0.6%落ち込んだ半面、非食品店は1.7%増えた。オンライン・通信販売は7.5%増え、ガソリンスタンドは2.9%拡大している。
なお、12月のインフレ率は3%。11月から0.1ポイント低下し、6月以降で初めて減速した。英中銀イングランド銀行が目標とする2%は11カ月連続で上回っている。
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