メイ首相は8日、改造内閣の閣僚名簿を発表した。ハモンド財務相、ジョンソン外相、ラッド内相、デービスEU離脱担当相ら主要閣僚は残留が決定した。BBC電子版が伝えた。
今回の内閣改造は、メイ氏が2016年7月に首相に就任して以降で3回目となる。同首相の盟友で政権ナンバー2だったグリーン前筆頭国務相がポルノ画像問題で辞任したことが発端となった。グリーン氏の後任にはリディントン法相が抜てきされたが、肩書きは「筆頭」のない国務相となった。法相の交代は、2010年の保守党政権誕生以降で5回目となる。
リディントン司法相の後任には、ゴーク雇用・年金相が就任。大法官職も引き継いだ。また、ジャビド地域・地方政府担当相は住宅・地域・地方政府担当相、ハント保健相は保健・ソーシャルケア相となり、それぞれ権限が拡大した。ブロークンシャー北アイルランド相は健康上の理由で辞任する。
このほか党人事では、マクローリン幹事長に代わり、ルイス移民担当閣外相が幹事長に就任する。昨年の下院選挙で保守党が単独過半数の確保を逃したことなどが背景にあるとみられる。
人事は9日まで続き、メイ首相にとっては前内閣で23人中6人だった女性閣僚の数を増やすなど、政権のイメージ刷新につなげる機会とみられている。
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