Ifo経済研究所は19日、12月のドイツの企業景況感指数(2005年=100、季節調整済み)が117.2ポイントになったと発表した。市場の予想に反して、過去最高水準に達した前月から0.4ポイント低下した。
Ifoは毎月、国内の約7,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を元に景況感指数(総合指数)をまとめている。12月は現況指数が125.4ポイントと11月から0.9ポイント上昇。期待指数は1.5ポイント低下し、109.5ポイントだった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は過去最高を記録した前月から1.4ポイント落ち込んだ。現況指数は上向いたものの、期待指数は下落した。
卸売りは現況指数と期待指数が共に低下し、2.5ポイント下げたものの高水準を維持している。半面、小売りは期待指数が伸び悩んだものの現況指数が改善し2.6ポイント上昇した。建設は期待指数と現況指数が共に伸び、1.7ポイント上昇した。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は、ドイツの企業景況感はクリスマスを前に極めて良好な状態が続いているものの、前月ほどではないと指摘。「事業の先行きについては楽観的な見方が弱まっている半面、企業の現況に対する見方は改善している」とコメントした。
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