• 印刷する

SPD、連立協議に青信号 「欧州合衆国」構想を提示へ

ドイツ第2党で中道左派の社会民主党(SPD)の党大会が7日に開かれ、党員による投票の結果、メルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立政権樹立に向けた協議を開始することが圧倒的な賛成多数で支持された。シュルツ党首はこれに先立つ演説で、2025年までに「欧州合衆国」を実現する構想を打ち出し、これを連立政権参加の条件としてメルケル首相に提示する方針を示した。BBC電子版などが伝えた。

同党首は演説で、CDU・CSUとの協議が自動的に大連立につながるわけではないと強調。その一方で、「必ずしも政権に就く必要はないが、必ずしもそれを避ける必要もない」と述べ、大連立の可能性を最初から否定するべきではないとも訴えた。

シュルツ党首はまた、9月の議会選挙でSPDの得票率が戦後最低の20.5%に落ち込んだことについて党員に謝罪。同党が敗北から立ち直るためには、ドイツと欧州の全市民のためになる明確なビジョンを示す必要があると述べ、「欧州合衆国」構想を打ち出した。これに向けEU加盟各国が新たな欧州憲法条約を締結するとともに、これを批准しない国はEUから自動的に離脱扱いとなるとしている。

CDU・CSUは9月の議会選挙で第1党の座を維持したものの、得票率は32.9%にとどまった。SPDは4年間にわたりCDU・CSUと大連立を組んできたが、選挙後は一貫して連立参加の可能性を否定。しかし、CDU・CSUと自由民主党(FDP)および緑の党との連立協議が決裂したこと受け、同党首は態度を軟化させている。[EU規則]


関連国・地域: ドイツEU
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

独大統領、トルコに関係強化呼びかけ(04/26)

実業家キューネ氏、医薬品製造アエノバ買収(04/26)

韓国・現代モービス、スペイン工場建設開始(04/26)

製薬キュアバック、150人削減(04/26)

ドイツ銀、第1四半期は10%増益(04/26)

GfK消費者信頼感、5月は2年ぶり高水準(04/26)

化学BASF、第1四半期は12.4%減益(04/26)

マーレ、ボスニア北部に新工場を開設(04/25)

英独首相がベルリンで会談 防衛・安保面での連携強化で合意(04/25)

ユーロ圏PMI、4月は上昇 2カ月連続で分岐点越え=速報値(04/25)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン