ロシアのプーチン大統領は6日、来年3月に行われる大統領選挙に立候補する意向を表明した。世論調査では同氏の勝利はほぼ確実視されており、当選すれば2024年まで続投することになる。BBC電子版が伝えた。
同大統領はこの日、ロシア西部ニジニ・ノブゴロド(Nizhny Novgorod)の商用車大手ガス(GAZ)・グループの工場で演説し、出馬の意思を表明した。大統領選は12月後半にも正式に開始される見通し。
大統領選には、共産党のゲンナージー・ジュガーノフ委員長や極右・自由民主党(LDPR)のウラジーミル・ジリノフスキー党首、リベラル政党ヤブロコ(Yabloko)のヤブリンスキー前党首に加え、女性テレビ記者のクセニヤ・ソプチャク氏が既に出馬の意向を示しているが、プーチン氏の圧勝が予想されている。また、やはり出馬を表明していた反政府勢力の指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏は、2月に横領罪で有罪となり、立候補が阻止された。同氏は、有罪判決は政治的なものと訴えている。
プーチン氏は2000年に大統領に就任。2期8年を務めた後、側近のメドベージェフ氏が後任に就き、自身は首相に転身したものの、実質的には政権トップに君臨し続けた。メドベージェフ前大統領はこの間に大統領の任期を6年に延長。プーチン氏は2012年に大統領に再選された。
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