英インターネット調査会社ユーガブ(YouGov)とシンクタンクの経済ビジネス・リサーチ・センター(CEBR)は24日、11月の英国の消費者信頼感指数が106.6ポイントとなり、10月から大きく2.7ポイント低下したと発表した。6月以降で初めて前月を下回り、欧州連合(EU)離脱決定直後の水準に下落。「楽観的」と「悲観的」の境目である100ポイントはなおも上回っている。
ユーガブとCEBRは毎月、家計、不動産価格、雇用状況、ビジネス活動に関する消費者の評価を調査し、指数を算出している。今回の調査は11月1日から21日にかけて、5,673人を対象に行われた。
11月は8つの指標が全て低下。特に「過去30日の家計状況」は88.5ポイントと、2014年1月以降で最低を記録した。「向こう12カ月の家計状況」と「過去30日の雇用状況」はそれぞれ89.4ポイント、89.3ポイントに落ち込んでいる。「過去30日の不動産価格」は116.4ポイント、「向こう12カ月の不動産価格」は129ポイントで、それぞれ2013年7月以降、2016年7月以降で最も低い。
ユーガブとCEBRは今回の結果について、英中銀イングランド銀が10年ぶりに利上げに踏み切ったことや住宅価格の伸び減速など複数の要因が絡んでいると指摘している。
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