Ifo経済研究所は24日、11月のドイツの企業景況感指数(2005年=100、季節調整済み)が117.5ポイントになったと発表した。市場の予想に反して前月から0.7ポイント上昇し、2カ月連続で最高記録を更新した。
Ifoは毎月、国内の約7,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を元に景況感指数(総合指数)をまとめている。11月は現況指数が124.4ポイントと10月から0.4ポイント低下。期待指数は1.8ポイント伸び、111ポイントだった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は2ポイント上昇し、こちらも過去最高となった。現況指数はわずかに低下したものの高水準を維持している。期待指数は今年最高を記録した前月からさらに伸びた。
卸売りは7ポイント上げ、最高水準に近付いた。現況指数と期待指数は共に上昇した。半面、小売りは期待指数が改善したものの現況指数が落ち込み、3.1ポイント低下。建設は期待指数と現況指数が共に悪化し、3ポイント下落した。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は、事業の先行きについては楽観的な見方が強まり、景況感は極めて良好と述べたものの、「企業の現況に対する見方は前月ほど良くない」と指摘した。
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