英政府統計局(ONS)は23日、2017年第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP、改定値)が前期比0.4%拡大したと発表した。速報値から変化がなく、第2四半期の0.3%から伸びがわずかに加速。19四半期連続でプラス成長を維持した。
産業別に見ると、英国経済の原動力であるサービス業は0.4%増加。伸びは前期から横ばいだった。うち、ビジネスサービス・金融は0.6%、流通・ホテル・レストランは0.3%それぞれ拡大。自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は前期から変わらなかった。
一方、鉱工業は1.1%増加し、第2四半期の0.3%減からプラスに転じた。うち採鉱・採石は2.1%増加し、製造業と電気・ガス・蒸気・空調供給は共に1.1%拡大した。水道・下水・廃棄物処理は0.7%伸びている。
建設業は0.9%減った。農林水産業は0.2%増加した。
GDPは前年同期比では1.5%拡大し、第2四半期から横ばいだった。
予算責任局(OBR)は22日、今年のGDP成長率見通しを前回予測の2%から1.5%に引き下げた。来年以降の見通しも下方修正し、2018年は1.4%、2019年と2020年は1.3%にとどまるとしている。
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