欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは10月31日、2017年第3四半期(7~9月)のユーロ圏19カ国の実質域内総生産(GDP、1次速報値)が前期比0.6%拡大したと発表した。伸びは第2四半期の0.7%からわずかに減速した。
ユーロ圏のGDPは、前年同期比では2.5%拡大。EU28カ国全体では前期比で0.6%、年率では2.5%それぞれ伸びた。
この日までに速報値を発表した主要国のうち、フランスの成長率は0.5%で、第2四半期の0.6%から減速。家計最終消費支出が0.5%増に加速し、投資を示す総固定資本形成は0.8%増えた。輸出は0.7%拡大。輸入は大きく2.5%伸び、輸出から輸入を差し引いた純輸出はGDPを0.6ポイント押し下げた。
スペインのGDPは前期比0.8%拡大し、第2四半期の0.9%から伸びがやや減速。年率では3.1%拡大した。
ユーロ圏外では英国が0.4%増と、前期の0.3%から加速。前年同期比では1.5%拡大した。
国際通貨基金(IMF)は先に発表した世界経済見通しで、今年のユーロ圏19カ国の成長率見通しが前年比2.1%増になると予想。国際的な経済活動の活発化を背景に、前回7月時点の予測から0.2ポイント上方修正した。来年については、0.2ポイント引き上げ、1.9%とした。
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