英政府統計局(ONS)は25日、第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP、速報値)が前期比0.4%増加したと発表した。前期の0.3%から伸びがわずかに加速し、市場予想を上回った。製造業が好調だった。
産業別に見ると、英国経済の原動力であるサービス業は0.4%増加。前期から横ばいだった。うち、ビジネスサービス・金融は0.6%、流通・ホテル・レストランは0.4%それぞれ増加。自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は0.1%とわずかに増えた。
一方、鉱工業は1%増加し、第2四半期のマイナス0.3%からプラスに転じた。うち採鉱・採石は大きく1.5%伸び、製造業は1%拡大した。水道・下水・廃棄物処理と電気・ガス・蒸気・空調供給は共に0.4%伸びている。
建設業は0.7%減った半面、農林水産業は1%増加した。
GDPは前年同期比では1.5%拡大し、第2四半期から変わらなかった。
シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は、英国のGDP成長率2017年は1.7%、2018年は1.9%になるとの見方を示している。また、国際通貨基金(IMF)は、今年が1.7%、来年は1.5%になると予想している。
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