仏高級ブランド大手LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは29日、パリ市内にある「アクリマタシオン庭園」を改修すると発表した。同庭園の本格改修は1860年以降、初めて。着工は9月4日で、改修期間中は庭園の一部が閉鎖される。再開園は、来年5月1日を予定する。
今回の改修計画の総投資額は約6,000万ユーロ。うち、園内にある遊園地では、既存の25種の乗り物を刷新するほか、大人と子供の両方を対象とした17種の乗り物を新設する計画で、19世紀の蒸気機関を連想させるサイエンスフィクション(SF)のジャンル「スチームパンク」を主題としたテーマパークに生まれ変わる。また、園内建築物の改修や新たな遊歩道の整備、飲食店の見直しなどを実施し、年間訪問客数を現在の200万人から300万人に引き上げたい考えだ。
アクリマタシオン庭園は、ブローニュの森の北側に位置する。敷地面積は18万平方メートル。園内には遊園地や農場、動物園などが併設されている。LVMHは1984年から、アクリマタシオン庭園の管理を担当。昨年9月には新たに、同社が主導するコンソーシアムが向こう25年間の運営権を獲得した。今回の計画は、パリ市やフランスの歴史的建造物の改築を手掛けるフランス建造物建築家(ABF)らとともにまとめたという。
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