バッキンガム宮殿前で25日夜に発生した刺傷事件を巡り、ロンドン警視庁は27日、テロ関与の容疑で新たに30歳の男の身柄を拘束した。事件当日に逮捕された実行犯に続き2人目。事件では警官3人が刃物で切り付けられ負傷している。BBC電子版などが伝えた。
実行犯は職務質問を受けている最中に、所持していたナイフで警官を次々と刺した。居合わせた他の警官にその場で身柄を拘束された。男は犯行中、「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と繰り返し叫んでおり、当局はテロ行為として捜査を進めている。なお事件当時、バッキンガム宮殿に王室メンバーは不在だった。
新たに拘束された男は、テロの実行や準備に関与していた疑いが持たれている。警視庁はロンドン西部にある自宅で家宅捜索を行った。
英国では今年に入り、テロ事件が相次いでいる。3月にロンドン中心部のウェストミンスター宮殿(国会議事堂)付近で車が歩道に乗り上げ、犯人を含め5人が死亡。マンチェスターでは5月にコンサート会場で自爆テロが起き、少なくとも22人が死亡し、60人近くが負傷した。6月にはロンドンブリッジでのテロで7人が犠牲になっている。
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