フランスの国立コニャック生産協会(BNIC)は16日、2016年8月~2017年7月のコニャック出荷量が1億9,020万本となり、前年比10.2%拡大したと発表した。北米だけでなく欧州やアジアも好調で、3年連続で過去最高を更新した。
売上高は30億ユーロと、15.2%増加。国・地域別では、北米自由貿易協定(NAFTA)地域への出荷が8,210万本と9.3%増え、輸出高は13.5%伸びた。中でも米国は7,870万本と最多だった。東南アジアや日本を含む極東地域は、5,370万本で10.6%増加。金額ベースでは19.4%上昇した。中でも中国は2,260万本と全体をけん引している。足元の欧州は近年伸び悩んでいたが、今年度は4,210万本で10.1%拡大。売上高は8.1%増に回復した。これは、英国とドイツへの出荷数がそれぞれ3.6%、22.2%伸びたことに加え、ロシアが大きく73.2%増えたことが寄与している。
カテゴリー別では、平均熟成年数4~7年の「VS」の出荷量は9.6%増加。平均熟成年数7~10年の「VSOP」も7.4%伸び、熟成年数の比較的若いものから進んだものまでバランス良く好まれる結果となった。
なおフランス国内で生産されたコニャックのうち、98%が輸出されている。
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