EU拠出金に400億ユーロの準備 英政府、離脱の清算に向け=政府筋

英国は、欧州連合(EU)離脱に伴うEU拠出金の清算に向け、360億ポンド(400億ユーロ)を支払う準備がある――。サンデー・テレグラフが政府筋の話として6日報じた。政府はこれまで、拠出金の具体的な精算額を示していなかった。

それによると、この金額については、ブレグジット交渉の戦略に詳しい政府および官公庁の関係者3人が事実と認めている。このうち1人は、「EUの提示額は600億ユーロだが、最終的な狙いは500億ユーロ」とした上で、「われわれの希望は300億ユーロに近いが、実際の落ち着き所は400億ユーロ」との見方を示した。またもう1人は、英国の最終提示額は「300億~400億ユーロ」としているほか、別の1人は、メイ首相は「300億ユーロ台後半」なら支払う準備があると話している。

英国はEUに対し、2019年3月にEUを離脱した後、3年にわたり年100億ユーロを支払う案を提示する見通し。ただ、拠出金の清算額については、あくまで貿易協定などブレグジット後の英・EU関係をめぐる協議の一環として交渉することを求めており、そうでない限り支払いには応じない姿勢という。

ブルームバーグによると、政府関係者はこの報道を「単なる憶測」と一蹴している。また、EU離脱を推進する与党・保守党のジェイコブ・リースモグ議員は「法的には一銭も支払う義務はない」と、強気の姿勢を示している。

なお、7日付ドイチェ・ウェレによると、欧州委員会のギュンター・エッティンガー・デジタル経済・社会担当委員は、英国がEU離脱後も、EUの長期的プログラムへの資金拠出を続けると約束したと話した。この結果、「英国は少なとも2020年まではEUへの支払いを続ける必要がある」との見方を示している。

英国のEU離脱をめぐる両者間の交渉はこれまでに2回行われており、8月下旬に3回目が予定されている。ただ、EU拠出金の清算問題のほか、英・アイルランド間の国境問題、英国在住のEU市民や在EUの英国民の権利問題がネックとなり、ブレグジット後の貿易関係をめぐる交渉にはまだ進んでいない。欧州委員会の首席交渉官を務めるミシェル・バルニエ氏は、これらの問題に進展が見られない限り、貿易交渉には着手しない姿勢を示している。[EU規制]


関連国・地域: 英国EU
関連業種: 経済一般・統計社会・事件政治

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