独格安スーパー大手アルディは4日、ドイツの店舗で販売しているオランダ産の卵の販売を中止し回収すると発表した。殺虫剤に汚染されているおそれがあるため。ロイター通信などが伝えた。
回収の対象となるのはオランダの家禽(かきん)農家で生産された卵で、鶏舎でダニの駆除に使用されたフィプロニルが残留している可能性があるという。オランダ食品・消費者製品安全庁(NVWA)は、汚染の可能性があるのは限られた種類の卵で、シリアルナンバーで全て追跡可能としている。しかし、アルディはドイツの4,000店舗超で販売されている全ての卵の回収を決定した。また、独同業リドルやレーベ(REWE)も同様の措置を取っている。蘭アホールド・デレーズ傘下のアルバート・ハイン(Albert Heijn)も14種類の卵を撤去した。
世界保健機関(WHO)によると、フィプロニルは中程度の毒性とされており、大量に摂取した場合は吐き気や目まいを起こす可能性がある。過剰摂取で腎臓や肝臓、リンパ腺に影響することもある。
アルディは、第三者機関か有資格機関による検査で安全性が確認された卵のみを販売するとし、当面は卵が不足する可能性があるとしている。
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