ドイツ連邦労働局の研究機関である労働市場・職業研究所(IAB)は9日、第1四半期(1~3月)の求人件数が106万4,000件となり、前年同期から7万5,000件増えて過去最高水準に達したと発表した。
ドイツの求人件数は2016年第4四半期に105万5,000件で過去最高を記録していたが、今回はさらにそれを上回った。当期の求人のうち、約77%は旧西ドイツが占める。
応募資格を見ると、職業訓練の修了者を求める求人が全体の64%と最も多く、大卒資格は16%だった。残りの20%は特に資格を定めていない。IABは「中小企業は現在、専門的な職業訓練資格を持つ人材を何よりも求めている」と分析する。
IABは3月、今年の就業者数が前年より約67万人多い4,426万人に達し、過去最高を記録するとの見通しを示していた。移民や女性、高齢者の就業拡大が背景にあると分析している。雇用の需要は、金融以外の全分野で拡大するとみている。[労務]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。