パリ中心部の2区と12区で4日、家庭から出た食品廃棄物のリサイクルが始まった。生ごみは今後、行政が配置した専用のリサイクルボックスに入れて回収される。仏メディアのザ・コネクションが3日伝えた。
パリでは2002年にガラス、古紙、プラスチックの分別回収が始まったが、食品廃棄物については手つかずだった。施行開始前には約100人の行政職員が説明書などが入った専用キットを各家庭に配布した。今回、2区と12区を合わせて年間3,500トンの食品廃棄物の回収を見込んでいる。
パリ市は2020年までに市内全域での食品廃棄物リサイクルを目標としている。回収された食品廃棄物は、肥料のほか、バイオマス燃料としてバスなどの公共交通機関や発電に使われる。
市民1人当たりの家庭ごみ排出量は年間500キロ前後に上るが、リサイクルされているのはそのうちわずか20%という。[環境ニュース]
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