ユーロ圏解体と反難民を訴える「ドイツのための選択肢(AfD)」のペトリ党首は19日、9月24日に予定される総選挙で同党の首相候補に立たない方針を明らかにした。AfDは22~23日の党大会で同氏を筆頭候補に擁立するとみられていた。
ペトリ氏は自らのフェイスブックのページに投稿したビデオ・メッセージで「さまざまな臆測に終止符を打つために、単独の筆頭候補になるつもりも首脳チームに参加するつもりもないことをこの場で宣言する」と語った。党首を辞任するかどうかには言及していないが、19日付の独紙ターゲスシュピーゲルのインタビューでは「政治もAfDも私に不可欠ではない」と話し、政治から私生活に軸足を移す可能性を示唆した。
党内右派はかねて同候補が中道寄り過ぎると批判し、追放を狙っている。AfDはペトリ党首の下で頭角を現したものの、最近は支持率が低下。世論調査機関フォルザ(Forsa)の最新調査によると、昨夏の15%から7%に落ち込んでいる。党本部はペトリ党首に換わり、経済学者のアリス・ワイデル氏を筆頭候補に推す見通し。
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