過去2年間に難民が大量流入しているドイツで、国民の6割はなお難民の受け入れに肯定的――。こうした事実が、独ベルテルスマン基金の最新調査で明らかになった。ザ・ローカルが7日伝えた。
それによると、難民の受け入れに支持を表明した回答者は全体の59%に上った。うち旧東独に限ると支持者は33%に低下するが、旧西独で65%が受け入れに肯定的で、全体を押し上げている格好だ。
ただ、国民の多くが難民に門戸を開くことを是とする一方で、受け入れ容量は限界に達しているとの見方も広がっている。今回の調査では「これ以上の難民流入は限界を超える」との回答は54%と、2015年40%から大きく伸ばしている。
一方、移民の受け入れについては、全体で70%が歓迎すると回答。支持勢力は2012年の49%、2015年の59%から拡大傾向にあることが分かった。
ドイツ内務省によると、ドイツへの難民流入数は、2015年が約89万人、2016年が約28万人だった。一方、2016年の難民による正式な申請手続きは74万5,545件と、前年から56.4%増加している。
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