ドイツの製菓大手ハリボーは23日、米国初の工場建設に向け、ウィスコンシン州の土地を取得することを決定したと発表した。投資額は2億4,200万ドル。トランプ米大統領が輸入品に最大20%の「国境税」を課す可能性が出ている中、ハリボーはこの影響を免れそうだ。
ウィスコンシン工場は2020年に操業を開始し、少なくとも400人を新規雇用する予定。製菓業界の中で最大級の規模になるとみられる。ハリボーは「米事業は最も成長が著しく、製造拠点の戦略上の重要性は高い」と説明した。同州政府は、税制上の優遇措置を与える意向を示している。
ハリボーは2015年、イリノイ州に米国法人を設立。数年にわたり工場建設地を模索していたとしている。ただ、トランプ米大統領の政策提示が選定プロセスを加速させた側面もありそうだ。
ハリボーは欧州では16拠点を擁し、世界中で約7,000人を雇用する。最も有名な黄色いクマのグミ「ゴールドベア」は、世界中で1日当たり1億個が生産されている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。