英政府統計局(ONS)は14日、「インフレバスケット」と呼ばれる消費者物価指数(CPI)などのインフレ指標を構成する対象品目・サービスの変更内容を発表した。新たに豆乳やアーモンドミルクといった「代替ミルク」などが加えられている。
約700品目が含まれるインフレバスケットは、消費動向を反映させるため年に1度見直される。今回は14品目を追加し、9品目を削除。ベジタリアンや健康食品市場の拡大を背景に「代替ミルク」が加えられたほか、13年ぶりに復帰した「ジン」や「自転車用ヘルメット」の追加が注目を集めた。
また既に指標に含まれるビスケットに追加する形で、片側にチョコレートをコーティングしたビスケットを採用。北アイルランドを含む全国のカウンシルタックス(住民税)も加わった。
一方、2020年までに欧州連合(EU)で販売が禁止されるメンソールたばこや、スマートフォンの普及で影を潜めたフィーチャーフォン(従来型携帯電話機)などは削除された。
インフレバスケットの歴史的変遷は世相を映し出す。昨年はカプセル式のコーヒーメーカーで使われるコーヒーカプセルが加えられた一方、ナイトクラブの入場料が削除されている。
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