欧州連合(EU)は9日、ブリュッセルで首脳会議(サミット)を開き、ドナルド・トゥスク欧州理事会議長(EU大統領)を再任した。任期は6月から2年半。同氏の続投をめぐっては出身国のポーランドが強硬に反対していたが、他の加盟国が全て賛成に回ったとみられる。BBC電子版が伝えた。
トゥスク氏は2014年12月にEU大統領に就任。現在の任期は5月末で満了するが、かねて続投に意欲を示していた。今後も英国のEU離脱交渉で主要な役割を担うことになる。
同氏は再任決定後、「EUをより良くするよう全力を尽くす」とツイートした。
ポーランドでは2015年以降、トゥスク氏の出身政党である市民プラットフォーム(PO)と対立するEU懐疑派の法と正義(PiS)が政権を握っている。シドゥウォ首相はサミット前日に加盟各国に書簡を送り、再任反対を訴えていた。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。