相次ぐテロの影響で、ここ2年ほど訪問客の足が遠のいていたフランスで、観光業が勢いを取り戻しつつある。仏国立統計経済研究所(INSEE)が7日公表した2016年第4四半期(10~12月)のデータによると、観光宿泊施設の延べ宿泊日数は前年同期比3.9%増加。うち外国人観光客は2.9%増えている。INSEEは、パリ同時多発テロで打撃を受けた1年前の反動が大きいと分析している。
宿泊日数は、国内客に限ると大きく4.3%伸びている。
宿泊施設の種類別に見ると、ホテルは1年前から4.9%増加。うち外国人観光客は3%、国内客は5.7%それぞれ増えた。ホテルのグレード別では4~5つ星ホテルが9.9%増と最も伸び、中でも国内客(14.4%増)の利用が目立った。地域別では、パリのホテルが4.5%伸びている。
一方、貸別荘その他の短期宿泊施設は全体で0.7%のプラス。外国人に限ると2%増えたが、国内客は0.4%増にとどまった。
全体の平均宿泊日数は、ホテルが1.7日、短期宿泊施設が3.5日で、共に1年前から変化がない。
ザ・ローカルによると、2015年の外国人観光客数は約8,500万人。昨年のデータはまだ公表されていない。
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