英国企業の最高経営責任者(CEO)の89%が、今年の自社の売り上げ拡大に自信を持っている――。大手会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が16日公表した最新調査で、このような結果が明らかになった。
この調査は世界79カ国・1,379社のCEOを対象にしたもので、このうち英国企業のCEOは126人。売上高が拡大するとの見方は、英国企業のCEOでは昨年から0.4ポイント上昇したうえ、米国(88%)、ドイツ(77%)を上回った。世界全体ではCEOの85%が自信を示し、うち38%が「非常に自信がある」と答え、47%が「やや自信がある」との回答だった。
英国企業のCEOは、向こう3年間についても世界全体に比べて楽観的な見通しを示している。また、今年に新規採用を考えている企業も約3分の2を占め、人員整理を予定する企業を大きく上回った。ただし英国の欧州連合(EU)離脱については憂慮し、特にポンド急落に対する不安が強かった。
世界全体では、トランプ次期米政権で予想される保護主義的な動きへの懸念が大きい。CEOの大半は、モノとヒトの自由な移動について肯定的な見方をしているが、これが貧富の格差是正につながっていないことは認めている。
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