欧州議会のシュルツ議長は24日、3期目を目指さずに来年1月で辞任し、ドイツ政界に復帰する意向を明らかにした。来年秋の連邦議会選挙に西部ノルトラインウェストファーレン州の社会民主党(SPD)候補として出馬するという。BBC電子版などが伝えた。
シュルツ議長は、議長として欧州の政策の透明性と信頼性の向上に取り組み、多くを達成したと強調。「欧州統合は過去数世紀における最大の文明プロジェクトである」として、今後はドイツからこれに緊密に関わっていく考えを示した。
ドイツでの今後の役割については明らかではないが、独紙フランクフルター・アルゲマイネによれば、シュルツ氏はSPDの党首を務めるガブリエル副首相兼経済・エネルギー相に対し、メルケル首相の対抗馬として自分をSPDの首相候補に選ぶよう求めたとされる。SPDはメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)とその姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)と連立政権を組む。また連立与党はSPDのシュタインマイヤー外相を次期大統領の候補者に決めているため、シュルツ氏は外相の後任候補ともされている。
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