英国で通勤に往復2時間以上掛けた就労者は昨年に370万人超——。2010年と比べて31%も増えている。労働組合会議(TUC)が18日、英政府統計局(ONS)の調査を元にこのような事実を明らかにした。
うちロンドンは93万612人と最も多く、5年前から17.2%増加。イングランド南東部は62万3,311人でこれに続き、36.8%増えた。最も伸びが著しいのは北アイルランドで57%拡大している。なお全国の平均通勤時間は1日当たり57.1分。2時間以上を通勤に費やす労働者は全体の14%を占め、2010年の11%から増えた。
TUCのフランシス・オグレイディー事務局長は、「企業が長時間通勤をなくす努力を強化する必要がある」と主張。賃金が増えないことに加え、住宅価格や家賃の高騰が遠距離通勤の原因になっていると指摘した。[労務]
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