英政府が欧州連合(EU)離脱交渉をうまく進めていると考える人は、英国民のわずか18%に過ぎない――。インターネット調査会社ユーガブ(YouGov)による最新の世論調査でこうした実態が明らかになった。交渉の進め方がまずいと考える人は52%と、過半数に上っている。
ユーガブは11月13~14日に1,676人を対象に調査を実施。それによると、政府の交渉手腕に対する不満は、国民投票でEU残留を支持した人の中で特に強く、手腕を認める人が10%だったのに対し、認めない人は66%に上っている。一方、離脱派ではそれぞれ28%、46%だった。
国民投票の結果を踏まえ、現時点でEU離脱を支持する人は全体の68%に上った。ただ残留派に限ると、「国民投票の結果通りEUを離脱するべき」とした人が48%、「国民投票の結果を無視するか、2度目の国民投票で結果を覆すべき」とした人が46%で、ほぼ拮抗している。
高等法院が先に、正式な離脱手続き開始には議会の承認が必要との判決を下したことについては、47%が「政府は議会の承認なしに手続きを開始するべき」と回答し、「議会は投票を行うべき」とする36%を上回った。これも残留派に限るとそれぞれ18%、68%と逆転し、意見の分断が浮き彫りになった。
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