イタリア中部で26日夜、強い地震が立て続けに発生し、建物が倒壊するなどして数十人が重軽傷を負った。震源地はマチェラータ県ビッソ(Visso)付近で、マグニチュード(M)5.5とM6.1の揺れを観測。イタリア中部では今年8月、約300人が犠牲になった地震が起きている。ANSA通信などが伝えた。
1回目のM5.5の地震は午後7時10分ごろ(現地時間)に発生。震源はビッソの南西部7キロで、深さは9キロだった。その約2時間後の午後9時18分には、ビッソの北西部2キロを震源とするM6.1の地震があった。震源の深さは10キロだった。
政府によると、4人が重傷を負った。現地では夜通し雨が降っており、被害の全容は明らかになっていない。現地メディアは、壁が崩壊した建物や、避難所で過ごす住民の様子を伝えた。
ウンブリア州ノルチャ近くの町カンポ(Campo)では、8月の地震で弱体化していた15世紀に建設されたサン・サルバトーレ教会が倒壊した。首都ローマでも揺れが観測されたが、停電や歴史的建造物への被害はなかった。
8月24日に発生したM6.2の地震では、特にアマトリーチェ(Amatrice)、アックーモリ(Accumoli)、ペスカーラ・デル・トロント(Pescara del Tronto)で被害が大きかった。イタリア当局は、8月の地震と今回の地震に関連性があると指摘した。[環境ニュース]
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