独連立政権の一角を担う社会民主党(SPD)は、同党に所属するシュタインマイヤー外相を次期大統領の候補者に指名する方針を明らかにした。ただ、政府内からは反対意見が出ている。党首を務めるガブリエル副首相兼経済相の話として、ドイチェ・ウェレが23日伝えた。
次期大統領をめぐり、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)と姉妹政党でバイエルン州を地盤とするキリスト教社会同盟(CSU)、SPDの連立政権は、3党合意の統一候補を擁立する取り決めを交わしていた。ガブリエル副首相は大衆紙ビルトの取材に対し、「残念なことにCSUの支持は得られていない」と述べている。
CSUのショイアー書記長は23日、「シュタインマイヤー外相は自身の職務に専念すべきだ」と言及。ドイツは現在、数多くの外交問題に直面しており、外相を大統領候補に擁立するのは間違っていると指摘した。
現職のガウク大統領は今年6月、来年2月の大統領選に出馬しない意向を表明。候補者にはショイブレ財務相、ランメルト連邦議会議長、バイエルン州選出の連邦議会議員のハッセルフェルト氏などの名前も取り沙汰されている。
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